オリオン大星雲の撮影をもう一度チャレンジ

23日に撮影したオリオン大星雲は初めて撮影したのになかなか良く撮れたと自分では思ったが、撮影に供したNikon D7000のリモート撮影の設定が良く分からなくて適当に撮影したため、星がブレて撮影されたのが気になっていた。

Nikonのリモコンで撮影するとき、リモコンのボタンを最初に押すとミラーアップ、続いてもう一度ボタンを押すとシャッターが切れるのを知らなかったので、適当に撮ったのがあの写真だった。

それで二回目は間違いないように感度設定をISO 800にして、シャッター速度は15sec〜25secで撮影することにした。

ISO 800, 15Sec

最良の結果はISO 800,15secの撮影が最良の結果だった。

その写真がコレ。撮影の補正はほとんど無し。前回の撮影結果と比較するとよくわかる。

※左が25日に撮影した写真で、右が23日の撮影。どちらも補正無し。

初めて星雲を撮影した

高校生の頃から月の写真は撮影していたが、惑星の写真や星雲の撮影はしたことがなかった。

なんでかって?難しいからですよ。

惑星はそれなりに明るいけれど、小さいから望遠鏡の倍率が必要になるし、きれいに撮ろうとしたら口径が大きいもの(望遠鏡)が必要になる。更に地球の自転に合わせて追尾する装置も必要になる。

星雲となると空の明るさが邪魔になるし、暗いから長時間の露光も必要になる。高感度の撮影装置(カメラ)も必要だから昔はアマチュアではなかなか難しいことだった。

天体撮影を始めた頃は35mmフィルムを入れた一眼レフで増感処理してもASA1600辺りが限度。自動追尾が出来るような望遠鏡も持っていなかった。

ところが今や撮影はデジタルカメラになって、感度はISO6400どころかISO12800でも撮影できるし、望遠鏡はEDレンズが付いた屈折式望遠鏡も昨年に買ったし…

昨年はいろんな出来事があって撮影どころではなかったが、2023年の2月になってようやく撮影出来るようになった。

今夜は雲も少なそうだってことで望遠鏡を裏庭にセット。
経緯台式の自動追尾装置Virtuoso GTiにSV503 70 ED F/6 焦点距離 420mm屈折式望遠鏡をセットして撮影してみた。

普段使っているNikon 1ではBulb撮影が出来ないので、今回はNikon D7000を使用する。
ミラーがある一番レフなのでシャッターを切るのは無線のリモコンで、ミラーアップ後にシャッターを切れる優れもの。

19時から撮影をしたのがこれだ。

Nikon D7000 ISO6400 H2.0 10sec

SV503 70EDで撮った月

梅雨の時期に生まれて初めての屈折望遠鏡SV503 70EDを購入したが、ずっと雨続きだった夜空が7月6日の夜にようやく晴れた。

二階の廊下(狭い)にビクセン互換アリミゾアタプターを取付けた三脚を立ててSV503 70EDを固定し、Panasonic GX7 Mk2を接眼部分に取付けて直接焦点で撮影した。

焦点距離は420mmなので月を画面いっぱいに写すには焦点距離が短過ぎるが、これはあくまでもテスト撮影と言うことでやってみたのがコレ。

直接焦点で撮影した月は後処理で補正しなくてもかなりシャープに写るのを確認した。そして1/10に減速出来るラックエンドピニオンギヤのおかげでピント合わせは容易い。

試しにSkyWatcher MAK127に付属していたアイピースの25mmを使って関節焦点撮影もやってみたところ、周辺部には色収差が出ているのを確認した。直接焦点ならかなりきれいなのだが、アイピースとの相性もあるのだろうか?

SV503 70ED F:6 420mmの撮影テスト

こんな梅雨時期だから夜空も見れないので、新しく買った屈折式望遠鏡の撮影テストをするのには時間もたっぷりとあってもってこいである。

天体が撮影出来ないので、いつものように若草山に望遠鏡を向けてのテストだ。

天候の問題もあるが、若草山の展望台までの距離はおおよそ2,500mである。撮影に使ったカメラはNIKON V1のボディを直接焦点で撮影したもの。
画質はかなりシャープで、口径70mmとは思えないほどのシャープな画像が得られた。

クリックすると赤で囲んだところが拡大表示される

このSV503 70EDは鏡筒のみの販売なので、ファインダーはおろか、ファインダーを取付ける台座さえ付いてこないので、購入後すぐにファインダー台座を注文して取付けた。

本体の焦点距離は420mmだが、今日の長さは320mm程しかない。そのために1.25in.のアイピースを差し込んでもピントは合わない。ここでまたメーカーの製品紹介文をコピペしておく。

優れた光学性能を発揮する「S-FPL-51」素材を使用したEDガラスレンズを採用することで、色収差(色のにじみ)を抑えたシャープな像を楽しむことができます。

「70MMEDレンズ」
「EDレンズS FPL-51」が1枚特殊な硝子材を使用した、より高性能な対物レンズを備えた、通常の光学ガラスと比べて、「色収差」という現象の補正、解像度やコントラストを向上します。

「デュアルスピードフォーカサー」
減速比1:10、2インチスリープ・1.25インチスリーブの変換アダプタが付属します。接眼部の繰り出しはラック&ピニオン方式。重い機材を装着した際の緩みやズレを防止できます。
さらに、接眼部全体を回転させる機構も付いています。この機構を使えばファインダーを見やすい場所に調整できますし、天体写真撮影の際の縦横切替にも便利でしょう!

[内面反射防止対策]
「遮光リング」があり、鏡筒内での乱反射を遮蔽しコントラスト向上に寄与しています。

「小型・軽量・コンパクト」は光学性能と同じくらい重要な要件であるといえます。持ち運びにも便利で、操作時に簡単もなります。鏡筒バンドは完全に取り外すことができます。

SVBONY製品説明

元箱から取り出して収納しておくケースが欲しかったので、ネット検索したらコーナンでアルミケースが売っている。そのサイズが微妙に一致するのだ。そのケースをすぐに購入し、パッキングされていた緩衝材を少しだけカットしてアルミケースに押し込んだらピッタリの専用ケースが出来上がった。

初めての屈折式天体望遠鏡はSVBONY

実は昨日のお昼前に15日に注文したSVBONY製の屈折式天体望遠鏡が届いていた。

屈折式天体望遠鏡は生まれてはじめて購入するので、ワクワクドキドキだった。

つい先日にもマクストフカセグレイン式の天体望遠鏡を買ったばかりだが、あれは1,500mmの反射式長焦点で、月のアップや惑星を撮影しようと買ったのだ。

今回購入したのは口径70mmで焦点距離420mmという単焦点。更にレンズはEDレンズを使ったF値が6という屈折式では明るい部類に属する望遠鏡である。

一般的にはF値が12〜15ぐらいに設計されている屈折式が多いのは色収差の補正の問題である。口径100mmなら焦点距離は1,200〜1,500mm、今回のような口径70mmだと850〜1,000mmというのが昔の天体望遠鏡だった。

明るいレンズの良さは暗い天体(星雲など)が写しやすいこと、そして今は電視観望と言ってCMOSカメラを使って眼視の代わりにコンピュータの画面に直接表示させるような天体観測が主流になってきているようなのだ。

なにせ1960年代の後半から天体を観だした年齢だから、天体撮影といえばフィルムカメラでの撮影しかやったことがなかった。地学クラブに在籍した高校生の頃から天体撮影はフィルムカメラだった。

2006年にMeade ETX-90ECJを購入してからはデジタルカメラで撮影するようになり、デジタルの凄さに魅了されて月や土星や木星を撮り始めた。仕上がりの綺麗さではフイルムカメラの頃とは隔世の感がある。

そんな中でも星雲の撮影は未経験だったので、それに適した明るいレンズで単焦点の屈折式望遠鏡を購入したのだった。

YouTubeで色々観ていたら、SVBONY製のSV503という屈折望遠鏡がどうやら良さそうだと気になりだしていた。レンズはEDを使っていて色収差を良好に補正しているとのこと。

  • SV503 102 ED F/7 焦点距離 714mm
  • SV503 80 ED F/7 焦点距離 560mm
  • SV503 70 ED F/6 焦点距離 420mm

と単焦点の屈折式望遠鏡が発売されていたのである。

この中の一番短い焦点距離のSV503 70 ED F/6 焦点距離420mmを購入した。

購入はAmazonでタイミングよく格安で購入。

SVBONY SV503 天体望遠鏡 屈折式 望遠鏡 口径70mm EDガラス f/6 焦点距離420mm OTA 高倍率 鏡筒のみ 学研 キャンプ 天体観測
販売: SVBONY JP
返品期間:2022/07/16まで
¥36,464
コンディション: 新品

メーカーサイトからの引用文はこれ。

SV503 ED シリーズ望遠鏡が優れた光学性能を発揮する「S-FPL-51」素材を使用したEDガラスレンズを採用することで、色収差(色のにじみ)を抑えたシャープな像を楽しむことができます。