Sea-gull 1963の復刻版であるSUGESS Chronograph Swan Neck ホワイトA

私は時計が好きだ。
腕時計の中でも機械時計が好きで、特にクロノグラフが一番である。

しかしクロノグラフでもクオーツには興味がない。クロノグラフは1960年代に作られた機械式クロノグラフが最高だと思っている男である。

アメリカの宇宙計画に深く関与していたOmega SpeedMasterは永遠に憧れだ。

更にその頃に作られた機械式ムーヴメントはほとんどが垂涎の的になっている。
話し出すと止まらなくなるので、今回の主題に戻ろう。

いつものようにAmazonを回遊していたときのこと、あなたにお勧めの…と出たのがこんな腕時計だった。
ビーナス175(Cal.Venus175)を搭載した腕時計を中国がライセンス生産したクロノグラフのことである。

Chinaと言えば模倣の国。
悪く言えばライセンスも取らずにリバースエンジニアリングで良く似たものを勝手に作り上げるような悪いイメージがあるのだが、この時計に搭載されているビーナス175は、どうやら1960年頃に中国が空軍用のクロノグラフを探している時にSwissのCal.Venus175のライセンスを買い取って作ったのがこのムーヴメントだと言われているらしいが、真偽の程は分からない。
元の時計は“Sea-gull 1963“がベースになっている。

そんな裏話をネットで知り、このSUGESSという機械式クロノグラフを眺めていると妙に親近感が湧いてくるではないか。

更にSUGESSの文字盤や中に入っているビーナス175のライセンス生産と呼ばれる機械を見ても荒削りなところはほとんど無いに等しく、緩急針はSwan Neckで機械の仕上げを見ているとスイス製の高級機もこのくらいだったかな?と思われるほどの出来である。

China製なのでさすがに文字盤は安物感が出ているのでは?と思われるだろうがそうではない。
きれいな仕上げでインデックスも針の仕上げも高級機と何ら変わらないほどの素晴らしさに見えた。

そうなれば欲しくなるのは時計好きの性(サガ)というもの。

我慢出来ずにAmazonに掲載されている商品の中でも配送が特に速い“トゥールビヨン 腕時計店“の商品をポチった。

買ったのは「SUGESS 腕時計 クロノグラフ 機械式 アナログ 腕時計メンズ パンダダイアル パイロット 牛革ベルト 高級 シースルーバック オシャレ 人気 Swan Neck Regulator 38mm (ホワイトA)」である。
長いので「SUGESS クロノグラフ パンダダイアル Swan Neck 38mm (ホワイトA)」ということにする。

注文した翌日の午後3時にヤマト便で配送されてきた。
ワクワクしながら開封動画を撮りつつ仔細に見ていると…
なんじゃこりゃ!
決して貧弱な時計が届いた訳では無い。同類だが違う商品が届いたのだ。
注文したのは、
SUGESS クロノグラフ パンダダイアル Swan Neck 38mm (ホワイトA)なのに
届いたのは
SUGESS クロノグラフ パンダダイアル 40mm (ホワイトB)なのだよ。
末尾のBとはスワンネックレギュレーターではないムーヴメントで、もちろん文字盤も違っている。

届いたのはこれだった。40mmの外径でムーヴメントは普通のレギュレーター

かなりショックで心拍が一気に120まで跳ね上がったのをApple Watchが報告した。

すぐにMacBook ProでAmazonを立ち上げて返品・返金の作業に移ったのはいうまでも無い。

更に返品・返金の手筈が終わったので、もう一度同じマーケットプレイスの出品者(トゥールビヨン 腕時計店)に注文した。
今度は“40mm (ホワイトA)“ではなく“38mm (クリームB)“注文することにした。
同じ“38mm (ホワイトA)“を注文したらまた間違って梱包された40mm (ホワイトB)が届いたら溜まったものではないからである。

※クリームAとは:文字盤がホワイトではなくクリーム(薄いゴールド)でインデックスが金色をしたモデル。