RSTYLE建築工房さん

私が生まれてから20代の頃まで過ごした家は奈良町にある町家で築百年超えの古い家でして、それの建替えを決心した30歳の時に金融公庫から借金して建てたもの。せがれが2歳のときでした。

古い吊り天井は隙間が出来て雨漏りもあり、障子や建具は柱と隙間が出来るほど傾いていました。

今のように古い町を保護するための補助金も無かった時代。いわゆるバブル時代に突入していた1984年頃の話です。

会社勤めで30歳前の若造の私に工務店の付き合いなどありません。

母親の遠縁で不動産をやっている方から紹介を受けた工務店に家の問題を話したとき、『古い町家の改装…』と言っただけで“古い建屋の枯木は鋸や鉋が痛む”とか“改築より古い建屋を壊して新築するほうが良い(費用の問題)”とか暗に遠回しに言われたのでした。

今の時代なら生まれ育った家でもあり趣のある奈良町の町家を改築してくれる工務店はあるでしょうが、あの頃は今のようにインターネットで探すことも出来なかったし知る由も無かった時代でした。

工務店と打ち合わせをして古い建屋を取り壊し、建て替えた今の住まいはあっという間に38年が経過してあちこちに傷みが出てきました。

いろんなところに不具合はありますが、気になるのは少し前から狭い玄関の床板が撓むようになってきていたのです。

さて、どうしたものかと家内から相談がありまして、真っ先にアタマに浮かんだのは同じ町内にあった町家をCafe春として改築される時に知り合ったRSTYLE建築工房の代表の茨木さんでした。

改築後も度々Cafe春や本店の洋食春のご相談に乗られており、手厚いフォローをされているのをFacebookで見て羨ましく思っていました。

代表の茨木さんとはそれ以降FacebookやInstagramで相互フォローしてもらい、投稿された話や写真をいつも見ていたので、“もしも私が家の事で相談するならRSTYLE建築工房さん”と思うようになっていました。

話は4日前の7月30日に遡ります。
茨木さんと面識があると言ってもそれはあくまでもSNS上の話し。
リアルでお話ししたのは数年前にcafe春の改築時に名刺を頂いた時以来です。

7月30日の土曜日の夜、ドキドキしながらメッセージアプリを通して家の玄関の問題をご相談したのでした。

そうしたらすぐに既読が付き、1分と経たずに返信を頂きました。こちらの家の状態を伝えたら休み明けに来てくださるとのこと。

お恥ずかしい話、自分の名前も書かずにメッセージを送ったにも関わらずプロフィール写真を見て私だと分かってくださったのです。ああ恥ずかし。

3日後の8月2日の朝、玄関で待っていたら10時10分前に来てくださいました。

すぐに玄関の床の撓む様子を見て下さり、私には思いもよらなかった方法で床下の確認方法があるのを話して頂き、更に“今すぐ処置が必要ではないけれど修復するにはこんな方法があるよ。”と教えてもらいまして近い将来に対処して頂ける事になりました。

その後ガレージに移り、家内が出掛ける前に私に渡していった缶コーヒーを飲みながらバイクの話や昔話になりました。

もしかしたらこちらでバイクなどの話を茨木さんから聞きたかったり、私が話しをしたかったのが本命だったのかも知れません😅

話をしているのが楽しいものだからつい長々と引き留めてしまいました。

お忙しい中を朝一番に来て頂き心から感謝。

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