M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 II R
オリンパスペン Lite E-PL3 Wレンズセットに付いてきたショートズームです。
オリンパス製のレンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8が手元にあるだけでズームレンズは初めて購入しました。
セットレンズということで外観は樹脂製、マウントもエンジニアリングプラスチックで軽量。たった113gしかありません。
軽量化よりもやっぱりマウントぐらいは金属製にしておいたほうががいいのですよ、オリンパスさん。
では早速、いつもの意地悪逆光パープルフリンジテストをやってみましょう。
14mmと17mmと25mmと42mmの3ヶ所の焦点でテストしてみます。この焦点距離に応じた単レンズは25mmのSUMMILUXとM.Zuiko 17mm F2.8のパンケーキレンズだけですので、これと比較してみます。
最初に17mmを比較します。M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 II Rの焦点距離は17mmになるように設定して撮影。
中心部の解像度はそんなに変わらないですが、後ろの窓ガラスから差し込む光のボケ具合が違います。青味が掛かっていて光の滲みが多いです。
M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 II R 絞りF4
M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 II R 絞りF8
M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 II R 絞りF16
M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 II Rはフレアが多くてパープルが少し混ざります。
続いてM.Zuiko 17mm F2.8です。
M.Zuiko 17mm F2.8 絞り値はF4
M.Zuiko 17mm F2.8 絞り値はF8
M.Zuiko 17mm F2.8 絞り値はF16
M.Zuiko 17mm F2.8にもフレアがありますが、色味はニュートラルです。周辺部分の解像度も見た限りでは似たような感じです。
25mmはSUMMILUXとの比較です。
SUMMILUXの開放F値は1.4で、この状態でもかなりシャープな画像です。
下右側の画像はZuiko 14-42に近いF値にするため、絞り値をF4に設定した画像です。
下の写真はM.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 II RをSUMMILUXとほぼ同じ焦点距離の25mmにして撮影しました。
SUMMILUXと比べてZuiko 14-42の開放F値4.4では後ろからの光が回りこんでソフトフォーカスっぽい描写になっています。
絞りを絞っていっても開放のF4よりも良くならずに画質もコントラストも悪化します。
SUMMILUXは開放では周辺光量が不足しているのが判りますが、シャープさは損なわれず、F2.8からF4あたりで最良の画質になり、F5.6を超えるとコントラストが低下してゆきますがZuiko 14-42レンズよりも解像度もコントラストも高いのは流石ですね。
E-P2に付いてきたM.Zuiko 17mm F2.8レンズを以前テストしてボロクソに書いた記憶(記録)がありますが、Zuiko 14-42と比べたらまだマシでした。
オリンパスのレンズは解像度があまり高くない割にパープルフリンジが少な目なのは救いです。