昨日到着したOLYMPUS PEN E-P2プレミアムキットに付いてきたM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8。
早速撮影テストしてみた。
結果から言うとダメダメレンズだった。
開放F値は2.8で最小絞りはF22。
絞り値をF2.8で撮影した画像を見ると中心部の解像度は悪くないが周辺部が×。
絞りをF5.6まで絞っても周辺の解像度はあまり良くならない。
問題は歪曲収差と色収差。
色収差は倍率色収差と言われるヤツで、周辺にある被写体の左右に色がつく(外側が赤で内側が緑色)収差。
左側がM.ZUIKO DIGITALで右側がLX3のSUMMICRONである。
M.ZUIKO DIGITALで撮った写真では室外冷却器の周りに色が付いているのが判ると思う。
これがあるとどことなくボヤけた感じがするのが判る。
税込49,875円の単レンズでこれはないだろう。
実際にこの価格で販売されているわけではなかろうが、中古でさえ19,800円から23,000円ぐらいで販売されているレンズとしては完全に失格。
どうしてもこのレンズに値段をつけろと言われたら「9,800円(税込)」がええとこ。
このレンズを販売しているオリンパスさん、あんたらこの値段で本当に買う?
昔のズイコーレンズを作っていた連中はどこ行ってん?
比較のために撮影に使用したPanasonic DMC-LX3というコンパクトデジタルカメラに付いているDC VARIO SUMMICRONのほうが圧倒的にキレイな描写をしてくれる。
やっぱり今の時代になってもLEICA設計のレンズは優秀なんだと再認識した。
補足:デジタルカメラの写り具合で大嫌いなパープルフリンジは軸上色収差があると出現するがこのレンズにはほとんど無かった。これがせめてもの救いかも。