うちの斜め前にある築100年以上前の古い町家が取り壊されようとしている。
1年ほど前まではお婆ちゃんがひとりで住んでいたが、近所に住む親戚の方が引き取られてから空き家になっていた。
どういう経緯かは知らぬが南隣のおうちが買い取ったらしい。
どうなるのかと興味津々眺めていたらついに取り壊され始めた。
床や柱は白蟻でボロボロになっていて修復するにはかなりの労力が必要な町家であるが、消えてゆくのはやはり寂しい。
ワタシの住む町内、生まれた頃の60年前と比べたら様変わりで古い町家はほとんど姿を消してしまった。
狭い町内だが、昔はパン屋・八百屋・小間物屋・洋服屋・お菓子屋・寿司屋・履物屋・仏壇屋・時計屋・酒屋・文房具屋・米屋・呉服屋・洋装店といろんな店が並んでいたが、今ではほとんどが消え去ってしまった。
この古い町家もお婆ちゃんが居なくなってからは消える運命だったんだろう。
寂しくなる。