今日は一条高校一年生の時にクラスが一緒だった友人が訪ねてくる。
例えると“笑うツボが一緒”という仲間と出会ったのがこの時だった。
そのふたりが鉄と龍。久保田と辰己である。
どこかへ行く時は大抵一緒に行動していたなあ。
それが判るのが今も手元に残っているB&W写真。
大抵、久保田と辰己が写っている。
で、それを撮っているのがワタシ。
そんな気の合う親友が19日の午後からうちのガレージに集まった。
集まって座ってもらいたいから前日に椅子も買ったしホコリが無いようにガレージの床を高圧洗浄機で水洗いして大掃除もした。
13時30分には龍っつぁんが来て続いて鉄が来た。
アルミフェンダーに替えた250TRを見てアレコレ話。
14時30分にはうちの家から西に二筋下ったところにある静観荘におじゃましてレーシングS(ホンダS800)を見せてもらいに出かけていった。
静観荘は日本風の旅館で海外からの宿泊客が好むような建物である。
玄関を入るとすぐ左側に幌が掛けられた低いクルマが鎮座している。
オーナーが「幌を逸ってもらっていいですよ。」と言われたので3人で幌を外すとアイボリーのボディにハードトップを被せた車高の低いS800が姿を現した。
FRPのシングルシートにプロトティポの革巻きステアリング。
メーターはタコメーターが正面に据えられてありスピードメーターは無い。
助手席の足元には消火器が据えられて、ボンネットの左側にはキルスイッチ。
ボンネットピンを外してコレもFRP製のボンネットを開けてもらうとボアアップされた800ccオーバーのツインカムと四連装のCRキャブが目に入ってくる。
リアブレーキはアルフィンドラムで通常はフロントもアルフィンドラムだが、これはディスクブレーキが奢られていた。
ホイールはワンオフのアルミホイール。
エキゾーストはエンジンからタコ足を介してリアまで一直線でエンドにデュアルのアルミサイレンサーが申し訳程度に付いているだけ。
さぞ快音を発して走っていたのだろうと想像する。
オーナーからレーシングS800のヒストリーやもう一台お持ちの赤いS800クーペのお話を旅館の落ち着いた風情のロビーで伺うことが出来た。
そのロビーからは純和風の日本庭園が望める素晴らしい環境である。
いろんな話で盛り上がってふっと気がついたら16時30分を過ぎていた。