ST105.003を借りようと思った理由は?

店長に「お持ちのOMEGA SpeedMaster 3rdモデル、撮影させてもらえないでしょうか?もしもよろしければお借りできるなんてことは無理でしょうか?」と図々しいお願いをしてみた理由は、これをお借りして大和八木にある小柳時計店の店長にお見せしようと思ったのが発端だった。

ガンショップに伺う数日前のお話。

いつものように小柳時計店に行って主の小柳さんと「奈良市のガンショップの店長が非常に珍しいOMEGA SpeedMaster 3rdモデルをお持ちなんですよ。」と話したときのこと。

小柳さんが「それ、出来ることなら是非見せてもらいたいです。あるいは写真だけでも見たいです。」とおっしゃったのがキッカケで出掛けていって見せてもらうつもりがSONY Cyber-Shot DSC-F1と交換してもらったという“棚からボタ餅”のような思いも寄らない提示を受けたのだった。

そのあと、譲ってもらったOMEGA SpeedMaster 3rdモデルを手に持って小柳時計店に伺ったのは言うまでも無い。

小柳さんにOMEGA SpeedMaster 3rdモデルを見せしたときにこう言われた。「あっ、借してくださったんですね!」と。

「実はこれ、この前に購入したデジタルカメラのSONY Cyber-Shot DSC-F1と交換してもらったんですよ。」と言うと、「福井さん、それ、ほとんど犯罪レベルですよ。すごいですねえ、交換してもらえるなんて。」と言われた。

あの頃でもOMEGA SpeedMaster 3rdモデルは希少価値ゆえ、高価格になりつつある時期だったから無理もない。

当時で30〜40万円はしたのではないだろうか?

譲ってもらったOMEGA Speedmaster 3rdはオリジナルのステンレス製キャタピラーベルト、プレキシガラスの中央裏側にはΩマーク、スモールセコンドもストップウォッチの針もオリジナルだから貴重な時計には間違いない。

小柳さんに裏蓋を開封してもらって中のムーヴメントを見たときにはあまりの綺麗さに絶句したのを覚えている。

あの時から22年、オーバーホールしてもらって今も大切に持っている。