3月31日で美好湯の火が消える

3月3日のブログに書いた「奈良の銭湯の火がまた消える」

その銭湯である美好湯の営業はあと3日を残すのみとなった。

今日は居ても立っても居られなくなり、お風呂が始まる16時前に美好湯を訪ねて行った。

年老いた奥さんが二階から顔を出して「お風呂はまだやで〜!」
「違いますねん。男湯の脱衣場に掛かっている不染鉄画伯の絵の写真を撮らせてもらいたいんです。」とお願いした。

鍵を開けてもらって男湯の脱衣場に入り、真っ暗だった脱衣場の照明を点けてもらって蛍光灯下のライトで撮影した。

20歳になるまでうちの家にはお風呂が無かった。

家族はみんな銭湯に行っていた。

お風呂に入る時、そして出て身体を拭きながら眺めるのはいつもこの不染画伯の日本画だった。

これがもう見れなくなる前に撮影して残したい。

その思いで撮影してきた。

撮影しなければきっと後悔すると思った。
P1010202a

※不染画伯:不染鉄(または不染鉄二)は幻の日本画家と言われていて、奈良県立美術館は彼の絵を何点か所蔵されているという。