ゴムローレットは嫌い

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日本製レンズのヘリコイドが金属からゴムのローレットに変わったのはいつ頃からだったのだろう。

僕が高校生だった1970年頃、今は無き三協光機株式会社のコムラーレンズに925というのがありました。90mmから250mmのズームです。
かなり売れっ子レンズだったのでしょうか、あるいはすぐに飽きるのか、中古にもたくさんありました。
これのヘリコイドがゴムローレットでした。
このレンズのヘリコイドに使われているゴムの質が悪くて、使っているうちにゴムローレットがダラ〜んと弛んできます。
どこがいいんだろ?ゴムのローレット。

回す為には力いっぱいしっかりと握らないといけないドライバーじゃあるまいし、カメラのレンズのヘリコイドはピント合わせのために動かすのだから、ヘリコイドにゴムを巻くなんてどうかしています。

滅多にマニュアルでピント合わせなんかすることがない(はず)のオートフォーカスカメラレンズにさえゴムローレット。
僕が近頃一番お気に入りのPanasonic製、LEICAを名乗る“Summilux 25mm F1.4ASPH”のレンズのヘリコイドはゴム。
このレンズだけにはゴムを巻いては欲しくなかったね。

P6195136さて、昔のレンズ、Nikkor 85mm F1.8とNikkor Zoom 43-86 F3.5のヘリコイドを見てみましょう。

85mmのほうはアルミニウム合金に黒塗装を施されたもの。43-86mm F3.5のZoomはゴムが巻いてあるが製造されてから40年以上経っていてもベタつきがない優れた素材で作られています。

P6195138ところがAF-S NIKKOR 18-70 3.5-4.5G EDやSIGMA 10-20 F3.5-4.5のレンズのヘリコイドは製造されてから10年ほどしか過ぎていないのにもうベタつきや白濁した状態になってきています。

特にAF-S NIKKOR 18-70 3.5-4.5G EDのピントリングなんか引っ張れば伸びるしベタベタして気持ちが悪いのなんの。
Nikkorお前もか!

つい最近・・・と言ってももう2年以上経っていますが、COSINA製のCarl ZeissレンズであるPlanar 50mm F1.4Distagon 35mm F2のレンズは真鍮のヘリコイドに黒色の塗装で仕上げられており、無限遠から最短距離までヘリコイドを軽く指に挟んで回すと引っかかりの無い滑らかな操作感が、使う喜びを感じさせてくれる優れたレンズです。
P6195139写りも最高の描写とくればこれに勝るものは無し。

憧れのNikkorにCanonレンズ様、優れたレンズだと自負されているのでしたらゴムローレットだけは止めてくだされ。
高価なレンズなんだから。